2013年07月17日

新作「空色の故郷」

今月、新たな作品が加わりました!
アカメも字幕製作に関わった「空色の故郷」(93分/2000年韓国/個人価格5250円/ライブラリー価格21000円/上映権付き価格31500円)です。

〜ストーリー〜

 1937年、ウラジオストクや沿海州に住んでいた朝鮮族の人たち約20万人が、強制的に中央アジアに移住させられるという事件がありました。現在でも、ウズベキスタンには、この朝鮮族が多数生活しています。

家族といっしょにこの地に移住させれたシン・スンナム画伯は、美術学校を卒業してタシケントの大学で美術を教えながら、様々な作品を描いていました。

 

 映画は、シン画伯を中心に、タシケントで今も生活を営む移住者たちの様子を伝えています。ある日突然の命令で汽車にのせられて全く知らない土地に連れてこられた幼い日のこと、KGBにスパイ容疑で連行されたまま帰ってこなくなった父のこと、第二次大戦で労役につき、次々に死んでいった男性たちのことなど、苦難の歴史が淡々と綴られています。

こうして死んでいった「高麗人」(彼らは自分達をそう呼ぶ)の霊に捧げるため、KGBの目に触れないようにしながら30年間描きつづけられたのが、シン画伯の大作「レクイエム」です。


今回、大阪のシネ・ヌーヴォで「空色の故郷」が上映されることになりました!

韓国女性監督特集2013の一作品として8月17日からはじまります。

監督のキム・ソヨンさんのトークショーもありますので、この機会にぜひ足を運んでみてくださいね。

上映に先立って監督にコメントをお願いしました。


〜監督からの一言〜

この映画はソウルでの上映以降、13年ぶりに日本語字幕版が作ら れ、日本の観客との出会いを迎えている。映画の上映日にあたる8 月18日は、シン画伯の命日である。生前、彼は、 広島の原爆犠牲者の為のまた一つの「レクイエム」を制作し、 その展覧会を日本で開催することを望んでいた。

惜しくも、彼の夢は叶えられなかったが、今回の上映会は、 フィルムを通して彼の代表作に接するよい機会だと思う。

数十年前の事件をまるで昨日の事のように生々しく、そして、 最後になるかもしれない証言を語ってくれたウズベキスタンに強制 移住されたコリアン1世のシワの寄った顔が、 未だ鮮やかに頭の中に残っている。

フィルムの中に刻まれた彼らの生と、 シン画伯の静かな告白に耳を傾けて頂けたら幸いだと思う。




強制移住というとすぐにピンとくるのがアウシュビッツという言葉。強制移住というとそこで始まり、そこで終わってしまう私の思考を大きく変えてくれ、あらゆる物事の見方自体を問わなくてはいけないそう思える作品でした。

ウズベキスタンになぜこれほどのコリアンが住んでいるのか、そこに日本はどう関わったのか、時代に翻弄させられた人々の苦渋の声を聴き胸が締め付けられます。でも決してこの声は過去のものではなく今この世界を見渡しても、近辺を見渡しても、しっかり耳を澄ませると聞こえてきます。大きな何かに翻弄され苦しむ人たちの声が…。外国の出来事としてではなく広い視点で日本でも多くの方に観て欲しいそんな新作です。

できればこの機会にシン画伯の描いた絵を観て感じてみたいものです。



posted by wrapiy at 18:11| 大阪 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | AKAMEの作品紹介・ダイジェスト版など | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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